社員のモチベーションが上がる人事評価制度の作り方|大阪・兵庫の中小企業のご相談対応中

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大野輝雄です。

(株式会社アクションパートナーズ、採用定着士、社会保険労務士)

 

「一人ひとり適正な評価をしたい」

「全社員が納得する人事評価制度をつくりたい」

 

などとお考えの大阪・兵庫の中小企業経営者さまに向けて、今回は社員のモチベーションが上がる人事評価制度の作り方についてご紹介します。

 

社員のモチベーションが上がることは、その社員の仕事に対する意欲やエンゲージメントアップに結び付き、結果的に会社の利益向上につながっていきます。つまり、持続的な経営をするためには社員のモチベーションを高めることが重要だということです。

「末永く事業を続けたい」と考える大阪・兵庫の中小企業経営者の方は、社員のモチベーションが上がる人事評価の作り方をぜひご覧ください。

■人事評価制度が社員のモチベーションアップにつながる理由

公正で納得感のある人事評価制度は、社員のモチベーションアップのカギとなります。

人事評価制度を作り周知することで、「何を目指せばいいのか?」「どこまで進めばどれくらいの待遇を得られるのか」など、行動指標や目指すべきところが明確になるため、突き進みやすくなるからです。

 

■人事評価制度とは?

そもそも「人事評価制度」とは何なのでしょうか?

人事評価制度とは、社員の能力や実績などを定量的・定性的に評価して報酬や昇給・昇進などに変換する制度のことです。

 

 

■人事評価制度を作成するメリット

人事評価制度を作成するメリットは、社員のモチベーションアップ以外にも様々です。

 

1.企業のビジョンが浸透する

人事評価制度は企業のビジョン(目指すべきこと)から落とし込んで考えるため、人事評価制度を通じて、社員に企業のビジョンや経営理念の浸透を図ることができます。各評価項目であるスモールステップを踏みながら、ビジョンへの階段を昇るイメージをつかむことができるでしょう。

 

2.離職率の低下

人事評価制度があることで客観的な判断ができ、報酬や等級への根拠が明確になります。社員同士の処遇に差があったとしても、公正な理由があることから全社員に対して納得感ある説明ができるでしょう。納得感ある処遇は離職率の低下につながります。

 

3.人材育成

人事評価制度があることで、「これを目指したらこのような処遇が得られる」といったひとつの目安となり、社員の成長につながります。社員の成長は企業の成長に直結するため、大きなメリットと言えるでしょう。

 

4.適正な人事配置

全社員の人事評価を把握することで、「この人材はこちらの部署の方が適正ではないか?」といったような人事配置転換ができるケースもあります。自分に合った環境で働くことは社員本人のモチベーションアップにもつながり、企業の業績にもつながります。

 

 

■人事評価制度の3つの要素

人事評価制度は下記3つの要素で構成されます。

 

1.能力評価

能力評価とは、業務で求められるスキル・知識・技術で判断することです。業務などでの経験をもとに育まれるものであり、企業の中でも職種や役割によって異なる場合があります。

 

2.業績評価

業績評価とは、評価期間の中での社員の能力や成果を判断することです。達成度を把握するために数値化をして客観的に判断します。

 

3.情意評価

情意評価とは、意欲や勤務態度から判断することです。業務に対する積極的な姿勢だけではなく、日々の勤怠状況も評価対象となります。

 

 

■社員のモチベーションが上がる人事評価制度の作り方

それでは社員のモチベーションが上がる人事評価制度の作り方をご紹介します。企業規模や業種・社風によって一概に同じではありませんが、参考までにご覧ください。

 

1.ビジョン・経営理念を明確にする

前述した通り、人事評価制度はビジョンから落とし込むため、もしビジョンが定まっていない場合は、まずはそちらを明確にしましょう。

 

2.評価基準を決める

上述した「3つの要素」をもとに、評価基準を明確にします。部署ごとでも変わってくるため、それぞれの評価基準を決めます。評価基準の作り方は、優秀な社員の行動特性を分析して定めたり目標の達成率で決めたりするといいでしょう。

 

3.評価項目をつくる

評価基準を定めたら、評価項目を作成します。こちらも上述した「3つの要素」をもとに考案するといいでしょう。例えば「能力評価」では「プレゼン力」や「理解力」「コミュニケーション能力」などの項目を作ることができます。「業績評価」では「目標達成率」や「売上額」などの評価項目を作るといいでしょう。「情意評価」では、「協調性」や「積極性」などを細分化して項目を作りましょう。

 

4.評価ルールをつくる

評価項目をつくったら、どのように評価をするかルールを作成します。「1~5」の5段階評価にする企業が多いですが、奇数になると中心化傾向(真ん中を選ぶ思考)が働きがちなことから、「A・B・C・D」などと4段階で評価をするケースもあります。

 

5.評価者を決める

誰が誰の評価を行うのかを決めます。一般的に言えば上司が評価を行いますが、1人だけでは評価に偏りが出るケースがあるため、上司とさらにその上の上長など複数人で評価をすることも多いです。

また、360度評価を採用している企業もあります。360度評価とは、上長だけでなく同僚や部下など、多方面の社員が評価を行う方法です。多角的な評価を得られるといったメリットがあります。

 

6.社内に周知し納得感を得る

重要なことが社内周知です。人事評価制度は作っただけでは機能しません。人事評価制度を作成することになった背景から伝え、一人ひとりの社員がどのような行動をして何を目指せばどのような評価が得られるのか、説明の場をしっかりと設けて浸透・納得感を得るようにしましょう。

■社員のモチベーションアップにつながる人事評価制度を作るときの注意点

人事評価制度を作るときの注意点を説明します。

 

1.不公平さが生まれないようにする

公正で納得感のある人事評価制度を作りましょう。人事評価制度をつくるメンバーは、あくまでも客観的に第三者目線で考えることが大切です。作成後は評価項目などを全社員に公開し、透明性のある人事評価制度にすることもポイント。

もし社員から不満や疑問などの意見が出たら前向きに受け取りフィードバックしましょう。

 

2.結果のみを評価しない

企業理念にもよりますが、結果のみを重視した人事評価制度を作ってしまうと社員のモチベーションダウンにつながりかねません。反対に、結果を残した人が評価をされないこともモチベーションダウンになるため、結果とプロセス・勤務態度など多方面が評価される制度を作成しましょう。

 

3.時代や企業規模にあわせて変化

人事評価制度は一度作成したら終わりではありません。頻繁に変える必要はありませんが、企業の規模や時代にあわせて変更することが求められます。フレキシブルに対応していきましょう。

 

 

■社員のモチベーションが上がる人事評価制度は企業成長のカギ

社員のモチベーションアップにつながる人事評価制度の作り方をご紹介しました。納得感ある人事評価制度は企業成長のカギにもなります。しかし、人事評価制度の作成は時間もかかります。業務で忙しい中では片手間になってしまうこともあるでしょう。

 

当社では、大阪・兵庫の中小企業の人事評価制度作成のサポートをしています。人事評価制度の設計から実際の運用までをトータル的にサポートできますので、お気軽にご相談ください。

 

 

参考になれば幸いです。

またこのような情報をお届けいたします。

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