大野輝雄です。
(株式会社アクションパートナーズ、採用定着士、社会保険労務士)
「管理職に就いている従業員が成長しない!」
「若手社員が管理職になりたがらない」
などとお困りの大阪・兵庫の中小企業経営者さまに向けて、今回は「管理職の社員が成長し、さらに管理職を目指す社員を増やす方法」についてご紹介します。
管理職とは、課長以上の役職者や店長など各セクションの責任者を指すことが一般的です。管理職の方々は現状に満足し伸び悩むことがあります。また、管理職育成とともに重要なのが「次世代の管理職の育成」。
まずは管理職を目指したいと考える社員を増やす方法からお伝えします。
■管理職を目指す社員を増やす方法とは?
ひと昔前であれば「キャリアアップが仕事人生の王道」という風潮がありましたが、今やワークライフバランスを重視する人が増え、「仕事と生活を調和させたい」という風潮があります。
そんな中、中小企業としては管理職がいないと組織としても不安定になってしまいますよね。また政府からは「女性管理職の割合を増やす」ことも求められているだけに対策も不可欠に。
そこで、ここからは「男性女性関わらず管理職を目指したい!」と考える社員を増やす方法をお伝えします。
- キャリアアップを描く
組織としてのキャリアアップを明確にしましょう。「どのような評価を得られたら、どのようなキャリアになるのか。そのキャリアになったらどうなるのか」など。
また、面談をして個々人のキャリアビジョンを把握したり、上長と一緒にキャリアプランを描いたりすることがおすすめです。
- スキルアップ
新入社員には研修やOJTをしていても、入社して数年経過した社員や中途社員には教育をしていないという中小企業は少なくないのでは?仕事の中で学ぶことも大切ですが、組織として一人ひとりがスキルアップできる仕組みをつくることも非常に大切です。
- 今の管理職者に憧れる
「このような人になりたい」と憧れられるような職者がいれば、若手社員や中堅社員は自然と管理職を目指すようになります。キャリアビジョンの象徴となる管理職者は、本人が生き生きと働いていたり部下とのコミュニケーションを上手にとっていたりする必要があります。つまり、社員が「このような人になりたい」と思う管理職者を育てることが重要です。
次に、管理職育成についてご紹介します。
■管理職育成の仕方
次世代の管理職者を育てるためにも、また中小企業が成長するためにも、管理職者の育成は欠かせません。ここからはその方法をご紹介します。
1.管理職に求めることを理解してもらう
管理職に対して求める役割や組織からの期待を理解してもらうことがまずは重要です。簡単に分類すると下記の通りとなります。
–管理職に求めること1.目標達成へと導く
チームをまとめて自部門の目標を達成へと導くことが管理職の役割です。出来る限りプレイヤーとしての実務ではなく、判断や管理にリソースを割くことが求められます。
–管理職に求めること2.部下の育成
部下の育成も管理職の大切な役割です。中堅社員や若手社員は上司である管理職者からの期待や管理によって大きく成長します。管理職になりたいと目指す社員を増やすことにもつながるでしょう。
–管理職に求めること3.経営者と社員の橋渡し
管理職にはトップダウンとボトムアップの結節点としての役割が求められます。そのためには、中堅社員や若手社員から信頼される存在になっていることが重要です。
2.目標を設定する
中小企業の経営者は組織全体の方向性を指し示し、管理職は経営者が目指す方に近づくような目標をチームとして設定する必要があります。
–目標を設定する1.業務の目標を立てる
会社として「〇万円の売上目標」といったものが決まっているのであれば、それを達成するためのKPI(重要業績評価指標)を決めます。細分化していき、行動レベルの目標にまで落とし込みましょう。例えば「100万円の目標達成するために10件に営業提案する」などとし、部下に周知させます。
–目標を設定する2.人材育成の目標を立てる
人材を育てるためには適切な教育と、達成したかどうかを確認する目標が大切です。例えば「月に1回、部下と1on1を実施する」「部下の新規顧客獲得数を〇件にする」などと設定しましょう。
3.学ぶ環境を整える
管理職の方の悩みの多くが「業務が逼迫していてスキルを学ぶ時間がない」ということです。会社としても、管理職の方々の学ぶ環境を整えるといいでしょう。
–学ぶ環境1.社内研修を行う
社内で研修の日程を決め、定期的に行うことがおすすめです。「業務管理」や「人材育成」「リスクマネジメント」などをテーマに管理職者同士で学び合うといいでしょう。
–学ぶ環境2.外部セミナーの支援
管理職者向けのセミナーは色々とあります。管理職の方が「参加したい」と言ったときに、セミナー代は会社が負担するなどの支援制度があるといいでしょう。
–学ぶ環境3.外部講師
外部講師を呼び、管理職者向けに研修や面談を行うことも有効です。管理職研修を外部委託することは、プロ目線の新鮮な視点を得られたり社内で研修準備をする必要がなかったり、あらゆるメリットがあります。
当社では、管理職者向けの社員教育研修を行っています。業績向上に結び付く実践的な研修や会社の課題解決に直結するオーダーメイド研修など、ご要望にお応えしてご提案させていただきます。
研修=場をつくり、管理職者同士が学び合う仕組みづくりをサポートしますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
大阪・兵庫の中小企業で「管理職に就いている従業員が成長しない!」「若手社員が管理職になりたがらない」などとお悩みの経営者様向けに、管理職育成の方法と管理職を目指す社員を増やす方法をお伝えしました。
参考になれば幸いです。
またこのような情報をお届けいたします。